Sa12, Sa100 のアップグレードをさらに進めて試作をしてみました。
これは半年以上前に実施して自分なりに評価をしてきたものですが、結果が良いと思いますのでちょっと紹介をさせていただきました。大袈裟ではなく今まで使ってきたSa12, Sa100がまったく別ものというほど改善すると思います。
今までは基盤上に電解コンデンサーの質を向上、整流器をSICやHEXFREDにアップグレードする主要な抵抗をアップグレードする出力段のレイルコンデンサーを良質なものにするなどを行ってきまして良好な結果を得ていたと思います。
今回真空管の信号増幅回 ゲートドライバーを中心により音質向上を図るべく試作してみました。
B+電源平滑回路にチョークコイルを使用
同回路の平滑コンデンサーを良質なオイルコンデンサーに置換
プレートドライブ用バイパスコンデンサーを良質なオイルコンデンサーに置換
これらにより全体の音の抜けが改善し リッチネス豊かでスムースかつ張り出しが豊かで 情報量もなぜか向上 艶のある実態感溢れる中高域に加えて量感と締まりを兼ね備えた解像度の高い よく弾むより躍動感が感じられる中低域が得られたと思います。今後はお客様がご希望されれば標準としてご紹介しようと思います。実はMike Elliottが以前行っていたNp100というアップグレードキットではすでに実施されていたもので効果は実感していたのですが Sa12, Sa100で実施してみて半年間以上ランニングテストを継続しながら評価してみたものですが 正直予想以上に向上したと思っており自分が使用しているSa12,Sa100は全てこの方式にしていくつもりです。
すでにSa12,Sa100をレイルコンデンサーも含めてアップグレードされているお客様におかれましては基盤上の4個 もしくは6個の電解コンデンサーを良質なオイルコンデンサーに置換するだけで大幅な改善が見込まれると思います。アップグレード済みのお客様に部品原価+インストール1万円のみで実施させていただきます.合計で3万円弱です。非常に結果がよいと思いぜひお勧めしたいと思いご紹介しました。ただ大きいオイルコンデンサーをマウントするため場所の確保と固定方法に工夫が必要ですが アンプの音質は最終的には部品で決定されることを再認識した今回の試作でした。興味がございましたらぜひお問い合わせください。アップグレードされている多くのお客様からはその音質にかなり満足されているとお聞きしていますが 今回の追加アップグレードは 正直それが別物と言って良いくらい改善すると思います。表現が難しいので改善とだけ申し上げますが コストを考えれば文句のないものだと思います。よろしくお願いいたします。
画像にありますJupiterのBeeswaxカップリング コンデンサーは評価用ですがこれは2007年頃に評価用に入手したものですでに生産されいない以前のモデルです 死蔵するのはもったいないので自分んが使うSa12で使っていますが他にも良いものがあるのでお客様のアップグレードではそちらを紹介させていただいています.なお現物の画像は無断流用を防ぐ意味で見えないようにさせていただきました。
シャシーのウォールにマウントしてカルダスのフックアップワイヤーで基盤に配線しています。
今後はB+電源のダイオードブリッジを整流管に変更して見たいと思います.それまでも十分に生命感あふれる実体感を伴った演奏者が見えるような表現を気に入っていましたがさらにそれがよりみずみずしさを増したようで より開放的で生々しい より理想的な音楽表現になったと個人的には感じています。
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