2024年5月13日 (月)

昔のカウンターポイントのパンフレットが出てきました。

Img_5869 Img_5874 1980年代後半頃の COUNTERPOINT の昔のブローシャーが出てきたの初めて少し真面目に読んでみました。
こんなことが書かれていました。
残念ながら、今日のほとんどのオーディオ機器には、音楽の最も重要な”演奏という要素”が欠けているようです。上質な機器はただ音楽を再生するだけではなく音楽を再現します。
最も耳の肥えたリスナーにとって、音楽とは受動的な趣味ではなく全力の情熱を具現化するものです。  カウンターポイントでは、それを決して忘れていません。
最も純粋で、最も自然な音質を追求する中で、Counterpoint は、仕様に対する盲目的な執着ではなく、完璧な音楽的反応への絶対的な献身によって決定される、明らかに異なる方針に乗り出しました。
(これは私感ですが真空管の裸特性における音質を重視し 実質的に必要ないほどの低ひずみ特性にはあえてこだわら真空管そのもの持つ歪み(聴いてもわからないようなもの)は回路に変更を加えて消すようなことはあえてせずオープンループを採用するなどもその一環かもしれません。)
その哲学を堅実に受け入れ、カウンターポイントは音楽を特に魅力的なものにする要素に焦点を当ててきました。
ライブパフォーマンスの芸術性。音楽を聴くだけでなく、あなたはそこにいるかのようにそれを体験するでしょう。テナーサックス奏者の蒸し暑い息づかい。ボーカルの焼けつくような激しさ。
ピリピリとしたハープの弦を弾く音。ぜひ、ご自身でCOUNTERPOINTの 機器を検査するように聴いてみてください。そうすることで、どれだけの音楽を見逃していたかがわかると思います。(補足です これは少々誇張表現 宣伝文句だと思いますがカタログスペックは良いのに音楽表現がよくないと感じる機器も多くあるでしょう そしてより良質な部品を随所に使用しアップグレードすることで改善されていき リアルな質感と色彩感豊かな音楽再生に近づき具現化されて行くように思っています。ずーっと申していますが最終的にはどのような部品をどこに使うかでアンプの音質が決定されます。その積み重ねが鮮度や大きな音楽表現の相違となって現れることはAlta vista audio のアップグレードで知るようになりました。)
そしてなぜ Counterpoint がクリティカルリスニングの完璧な選択肢として広く認められているのか。音楽はとてもリアルで、とても自然で、実際に目の前で見ることができます。
機能を探すのではなく、例えばサウンドを聴く愛好家向けSA 12 は、優れたパフォーマンスと低価格で、他のパワーアンプが 2 倍の価格で実現できない音響の妙技を提供します。艶や潤いのある有機的な中音域、細微なところをよく再現する高音域、優れたボトムエンドを備えた非常にダイナミックなサウンドです。
というようなことが書かれていますが、これはユーザー様が判断することであり、ビジネスである以上はコストに制限がありより良い部品を使用すれば当然音質も改善されるのでそこはコストとのせめぎ合いとなりますし設定価格内で妥協しなければならないケースがほとんどです。測定数値は全く同じでも抵抗一本で音が変わりトランジスターや真空管一個で音が変わりコンデンサー本で音が変わります。測定数値は同じでも耳で聴くと大きく異なるということが部品を変えると起こります。ケーブルを交換するなどでは比較にならないより大きな変化が起こります。ケーブルを交換してもアンプの実力以上のものは出ませんが部品を交換するとアンプの実力を持ち上げることができます。測定してもその差は全く見られませんが音は変わるわけです。ですので部品選定も制作者にとっては重要な要素ではないかと思います。そして仕事が終わったら家に帰って酒飲みながらテレビを見ている人に私はアンプの製作をお願いしたくはないような気がします。常にどうやったらそういう音楽表現が可能になるか頭に片隅で考え思いついたら実践を継続し 理論を知り技術を持ち常に情熱を持って音楽再生に取り組み オーディオ機器と関わっていて 自ら楽器を演奏するような人に仕事を頼みたいような気がします。 オーディオ機器というものはつまるところ投入できる資金や物量に限界があるため ごく一部を除き妥協の産物と言えます。。数百万円の機器でも中身を見れば確かに良質ではありますが 最上と言えるようなものが使われていることは稀で
ほとんどはかなり廉価な一般的には上質ではあっても それほど音質への貢献度が高くない部品が使われているのは現実の話です。
理想的な低周波増幅器としての物理的性能だけを追求したものが必ずしも出てくる音が良いとは言えないのがオーディオ機器としてまた面白いところだというのは30数年間アンプ作りやメンテナンスに関わり拙い経験をしたことから自分なりに理解したことでもあり ボイスコイルを動かして振動板を震わせる方式のスピーカー自体が音響工学的に見た場合、また物理現象としてみた場合理論的にはどうやっても不完全にしかなり得ず完全なものは生産できないという構造的宿命がありますから、あまりうるさいことは言わず出てくる音楽をそれなりに楽しく聞ければ気楽に構えてやっていくということも重要かもしれません。まずは出てくる音にもし何か物足りなさを感じたら何が原因か自分で判別できる知見を高めることが良い音を得るための近道かもしれません。


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2024年3月 3日 (日)

ちょっと小話ですが

非常に初歩的なことですが古いスピーカーを何年も使わず保管していざ使おうかと思ったら音が出なかったり 出たり出なかったりすると言うことを経験された方もおられると思います。音が途切れたりする場合原因は大抵は内部配線の端子部の接触不良が多く特に差し込み式端子の場合 空気中の水分と金属表面のメッキが反応して透明な酸化膜を形成します。ですのでちゃんと刺さっていても 接触部に絶縁膜が形成されて抵抗が発生する場合は電流が流れないため音が出ない 出ても時々しかでないなんてことがおこります。特にツイーターは電流量が小さいので起こりがちです。これは電流ドライブのトランジスターアンプにほぼ限る現象で接点部に抵抗が発生すると電流が流れないことが原因です。もちろん異金属同士の接触では50ミリΩくらいの接触抵抗は通常でますのでそれは問題ではありません 数百ミリΩくらいから問題が出始めると思います。音量を上げると音が出るが下げると出ないとか?こう言う場合は接点をクリーニングすれば良いのですが とりあえず手っ取り早く復帰させたい場合は出力トランスを持った真空管アンプや半導体アンプでもMacintoshのようなトランス出力 すなわち電圧ドライブ型で大抵はとりあえず解消します。スピーカーのドライブは大きく分けて

定電流ソースを使い少ない一定の電流と大きな電圧変化でスピーカーの駆動電力を作る 電圧ドライブ(真空管アンプなどの出力トランスを持ったもの)と

50-80vdc程度の定電圧ソースを使い大きな電流変化でスピーカーをの駆動電力を作る電流ドライブがあり電流ドライブは負荷抵抗が十分低ければアンプの能力の範囲でいくらでも電流を流せる構造ですが抵抗値が高いと流れないと言う特性があり そう言う時に内部の配線経路にコネクターがあった場合表面が腐食して二つに金属同士の接触面の接触抵抗が上がったり同通はあるが電流が通れる面積が小さくなってしまっている場合に音が出ない とぎれるなど出やすいですが 電圧ドライブの場合はスピーカー駆動に要求される電流値は低いのであっさり音が出たりします。こんなことを昔若いころ経験し色々あるなーと思ったものです、音が出るが途切れる場合は故障ではなくどこかの接触不良の場合が多いので確認されてみたらいかがでしょうかと追うお話でした。真空管アンプを使っても音がとぐれる場合はある一定音量でしばらく使っているうちにマイクリロスパークが発生して接触面にある腐食部分をクリーニングする作用(簡易的プラズマクリーニングのような物)もありますので そのまましばらく使って見るのも良いと思います。 1番は分解掃除が良いのですが。どうでも良い話ですが わたしも若い頃経験して結構びっくりしたので書いみました。普通はあまり経験しませんので

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2022年7月20日 (水)

Counterpoint SA12, SA100 のアップグレードについて

Sa12_20220720174301

限定数発売されたSA12, SA100 のアップグレードキット NP100や SA20, SA220のアップグレードキット NP220は日本国内にはそれぞれ50セット程度入ってきましたが今は入手できません。SA12, SA100はまだ米国内に部品在庫が少量有り、当方も数セットの部品はストックしておりまだ修理は可能です。SA20, SA220用部品はもう入手できません。去年たまたま米国に 2セット余っていたNP220のアップグレードキットが2セット在庫整理で見つかった話を聞き譲ってもらいましたがこれが最後となりました。SA12, SA100のキットは在庫はすでにありません。
SA12, SA100は部品在庫がありまだ修理は可能です。SA20, SA220は出力段が故障した場合は修理は不可能ですが部本をお持ちの場合は可能ですし、市場に残っている故障品などから生きている部品を外して使うなどでまだ対応はできるかもしれません。あるいは EXICONなど代替えのMOSFET を使えば修理は可能です。ピン配置が異なるので修正は必要ですが。当方の SA20は以前故障した時に実験の意味で出力段のMOSFET をTO220パッケージの別のものに変更し回路自体を変更改造して復活はしていますがオリジナルとはかなり異なる回路になっています。板金加工を含め趣味で行うなら良いのですが正直二度とやりたくない作業なので今まで公開していませんでしたが、スキルがある方でしたら改造して復活はできると思います。オリジナルの状態で修理できるのが一番良いとは思いますが、 特性が揃った(オン抵抗が揃った)MOSFETを片チャンネルN型P型ともにそれぞれ4個揃える必要があり、100個仕入れても1セット取れるかどうかという歩留まりの悪さゆえ頓挫して居ります。しかしながら 出力を少し抑えてももよければ4個パラではなく2個パラ 3個パラで使えるように変更すれば使えないことはありません。 石さえ必要数揃えばごまかしながらも動作するように修理は可能です。余計な話になってしまいました。SA12, SA100は出力段のMOSFET(オン抵抗が揃った選別品)の在庫を当方は数セット確保はしました。また米国にもまだかなり残っているらしいので、今の所は修理も可能で、昨年から今年にかけて2台修理をさせていただきましたが、画像の SA12は10年くらい前にオーバーホールを兼ねてアップグレードしたもので、かなりコストもかかりましたが性能はかなり向上し信頼性は上がったと思います。ここまで実施したのは当方はこれ一台のみですが 小型で取り回しが良い手元にあった SA12をどこまで引っ張れるか試してみる目的でアップグレードをしてみたものです。Vishayの抵抗類を多く使いレイルコンデンサー、カップリングコンデンサーなどを良質なものに交換し電流容量を増加、カットオフ周波数を下げるなど(すでに古いのでリフレッシュの意味もあります)そのほか電源平滑回路の刷新と配線材の交換などおよそ今できることは全部やってみたところ費用もそれなりにかかりかかりましたが かなり改善効果があり最近追加でアップグレードを実施後にバイアスなどを再調整し現在慣らし運転をしていますが NP100の最上位バージョン(プラチナグレード)とほとんど遜色がない仕上がりになったのでちょっと気を良くしまして話題もないので書いてみました。 SA12, SA100は結構しぶとくなかなか壊れない方だと思います。時々チェックしておけば壊れそうなところはわかるので ついでに基板上の電解コンデンサーのリークの確認など とともに新しいものに交換しておけば末長く使えると思います。SA100, SA12とも長年拝見してきましたが壊れないものはしぶとくなかなか壊れないようです。運悪くトランスが断線したり、レアショートしたり電解コンデンサーがダメになるものがありますがそれ以外はほとんど故障しないんじゃないかと思います。もっとも大音量で毎日何時間も使う環境では部品の劣化が早いので故障の可能性は上がるでしょう。しかし一週間に何回か使う程度の環境ではかなり持つのではないかと思います。自分のSA12はかれこれ30年以上付き合っていますが改造前も改造後も一度も故障しておりません。また SA12, SA100も 電源を少し強化することとカットオフを少し下げてみるなどで低域のレスポンスを改善すれば動かしにくいスピーカーも もうワンプッシュできるようになって意外に低域もオリジナルよりしっかりドライブする重量級アンプになるという印象です。今まで Rectifier は FREDやSICショットキーに変更したりしていましたが、今後は真空管によるB+電源回路と ACフィルターを使用したものに変更すべく趣味で改造をしてみようかと思っています。まだ田舎におりまして自宅に帰れませんが、 10月には一度戻る予定ですのでその際にお預かりし,お待ちいただいている案件を進める所存です。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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2020年11月 7日 (土)

TRT STELTH CAPを試してみたいと思います

サポート中断にてご迷惑をおかけしまして誠に恐縮です。

簡単な修理などは今でもできるのですが、ある程度作業ボリュームがある

アンプの重量があるものは腰が悪いため中断させていただいています。

しかしすでにお受けしたものから優先的に着手したく

2021年2月から平常に戻る予定にてもう少々お待ちいただきたくお願い申し上げます。m(_ _)m

 

Stealth   今回はコンデンサーの評価の話です。アップグレードに際し色々部品を評価してきましてバイパスコンデンサーはBLACKGATEでしたが

その後2010年頃?に電源平滑とバイパスはContinentalのフィルムコンデンサーになりました。BLACKGATEの生産中止もありましたがContinentalの開放的な自然さや音の伸びの良さを感じておりました。

その後MIKE ELLIOTTがリタイヤしたこととContinentalが入手難となり当方の在庫がなくなった後

2012年頃?にMundlfのコンデンサーを試験的に取り入れ結果が良かったので

そのまま継続してきましたが2年ほど前にさらに良いものが見つかり

今はそれを使用しています。バイパスコンデンサーが音質に及ぼす影響は非常に大きいと思っておりアンプ製作においては

重要な要素の一つだと私は思っていますが、アンプに収まる大きさで要求仕様を満たすものを十数種類評価し

その中の一つが非常に良かった(私はそう感じており)ので現在はそれをつかっています。

(諸般の事情で申し訳ありませんが詳細は伏せさせていただきます)

そうゆうことでほぼ自分の中ではもう十分かと思っていたのですが もうワンプッシュすべく

カップリングコンデンサーにTRTのStealthCapを評価して見ることにしました。
問題は1個 130-155ドルほどなので 最低4個使いますとカップリングコンデンサーだけで6−7万円の原価かかるため悩ましいのですが、以前VishayのZ201 とゆう抵抗をこちらの指定スペックでメーカーに特注したものを使った際に感じた音質改善効果くらいあれば十分期待に添えるので試してみようと思いました。

Z201も部品価格、米国からの送料、税金、支払時の送金手数料実費など諸々加算しますと為替レートや一回に購入する数量でかなり単価は変わりますが 原価で1本2000円くらい(大量購入時)から 3000円くらい(数量が少ない時)が仕入れる原価です。抵抗値がかなり高いものやメーカーで生産量が少ないレンジの抵抗値のものは4000円くらいになる場合もありますので笑えない価格です。さらにアンプ一台使いたいところを全てこれにしますと抵抗だけで相当な価格となり大きな投資になるためアップグレードでは音質改善効果が大きいところのみ使用し他は別のメーカーの抵抗(それでも十分に改善すると感じたもの)を使わせて戴いています。 自分のアンプでは使えるところは全てZ201にして評価しましたが、必要ないと思うところもありますし電流を食う(もしくは十分流したい)ところなどはワッテージ不足を解消するために2−3本パラで使うなどしますとコストがかかって大変ですからアップグレードではそうゆう非効率的なことはしないで良い音をという趣旨て行わせて戴いております。また必要ないと感じるところは使わないようにしてできるだけ部品の価格を抑えるようにしています。(あくまでも当方の私感でございますが。)

そうゆうことから以前Z201の音質を聴いて驚いた(Mike Elliottもびっくりした、これは使わにゃいかんと言っていましたが)くらいの改善効果があるかもしれないとの若干の期待から試して見ることにしました。家にこもることが多くなり暇を持て余しているとも言えますが。

しかしながらDuelundのコンデンサーなどは1個3500ドルするものもありコンデンサー 一個で40万円ですからもはや別世界の話で興味すらございませんし、幾ら何でも趣味として度を超えており貴族やミリオネアの趣味ならいざしらず いくら良くても現実的ではなく当然買えません。と言うことで数万円程度で音がものすごく改善するならと言うことでまずは自分のアンプで音質を確認して見たいと思っています。

同じくTRTのDynamiCap(StealthCapの一つ下のグレード)を今は主としてカップリングコンデンサーとして使っていますがこれも値上がりして一個44-60ドル(ほぼ2倍に値上がり)になってしまったので以前のように気軽に試すことができなくなりました。長年使ってきた製造設備の老朽化により新規設備投資に加えオーバーヘッドの上昇で単価を2倍にせざるを得なかったと書かれています。もうオーディオ機器は80年代のように売れまくる時代ではなくなりましたからしょうがないのでしょう。

来月にはStealthCap の 音を聞いている予定ですので際立って良いと感じた場合は感想をあげさせていただこうと思います。

ちなみにStealthCap は組み立て時に手造り部分も多いらしくまたそれなりのマーケットデマンドもあるようで納期は受注後1.5ヶ月ほどのようです。またご自身でも試された方がおられましたら印象などお聞かせいただけましたら幸いです。

自分のアンプではよほど音質改善効果が大きい部品がそこそこの価格で入手できない限りもうこれで終了する予定で歳ですから余計なことをせず音楽を聴くことに専念したいと思います。笑

StealthCapは軍事用の電子機器(例えばファイティングジェット)の部品でも使われているらしいのですがメーカーの宣伝文句は 世の中でもっともクリーンな音を求めるならこれが選択肢になるでしょうとのこと。まあ使ってみないとなんとも言えませんが

オーディオリサーチのハイエンドライン専用アンプ Reference 6SE 米国内価格17,000ドル(日本では実売200万円-250万円くらいになるのでしょうか?輸入されているのかどうか知りませんが)ではバイパスコンデンサーとしてStealthCap が4個だけ使われているのを写真で見ました。カップリングはStelthCAPではないようですがおそらくコストがかかりすぎるのでそこまではしなかったのかもしれません。と予測しています。事実はどうかわかりませんが、

そんなことで一度試してみようかと思った次第です。

TRTという会社はTomorrow’s Research Today  から来ており 未来(明日)の技術を今追求しているというニュアンスでしょうか?

もともとカリフォルニアの小さい会社らしく昔はWonderCAPという普及品からInfiniCapというハイエンドの品がありましたがそれが

DynamiCapに代わりその後ハイエンドのStealthCap が出て来たということで まあ あまり期待せず入荷を待ちたいと思います。

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2019年10月21日 (月)

しばらく 実家におりましてサポートを休止させていただいています。再開は早ければ12月ごろの予定です。

ただし、母親のサポートがどの程度必要かで変わりますため暫定にて、恐縮ですが

再開できるまで しばらくお待ちいただきたく存じます。

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2019年10月14日 (月)

MC HEADAMP ( Pre-PRE AMP) SA2 をメンテナンスしました

Sa2-so-far-final_20191014163101 Sa2sankou_20191014163101

先日 大昔にMike Elliott にアップグレードされていたSA2(右画像)が故障した方から、修理をご依頼いただきまして完了しお返ししました。

トランスはPlitronでした。このころは電解コンデンサはBlack Gate、カップリングはDynamiCAP抵抗類はMillsです。かつコンデンサーの乗数はかなり変更されていました。

ついでに自分の SA2(左画像 見た目はだいぶん違いますが内容は概ね同じです。使っている部品と乗数は自分の好みに変えていますので)すでに大幅に  アップグレード(抵抗類はほとんどはVishay Z201もしくはCaddockの金属薄膜を使用)して多くはフィルムコンデンサーを使用していたものですが、それをさらに進めて電解コンデンサーを排除(DCヒーター回路のみ電解コンデンサーですが)しました。また電解コンデンサーを使用していたころよりも質感はかなり良くなったようです。

フィルムコンデンサーはいろいろなメーカーのものをかなり試しまして最終的に良いと思われるものを選択しました。

20年前にSA-2を入手し アップグレードしてこれまで使ってまいりましたが自分にとっては他にこれを上回るものがなかったのでさらに少しずつ内容をアップグレードしながら使い続けてきました。

ちなみに メーカー製の半導体方式MCヘッドアンプ2-3種類と音質を比較した音源を別リンクにアップの予定です。

(短時間のみにするかなど検討中です、それも気が変わらなければですが)

使用カートリッジはVictor MC L1000, IKEDA 9 CII, IKEDA 9 MUSAなどダイレクトカップル方式を主として使いました。

アップ後リンク先を貼り付ける予定です、また、メンテナンスや、修理をしている作業部屋での比較ゆえ録画も適当ですので

参考になるかどうかわかりませんが違いは結構はっきりとわかるとは存じます。

判断はリスナー様がされるものですので当方は何も申しませんが、何れも特徴はあり何れでも音楽を聴くには十分という気もします。なお、自分で使っているものですし、アナログはオーディオルームと作業部屋で数システムほど使っており、一番好きなものは一番気に入っているシステムで使うのですが 何れも好きなところはあり 一つのものに限定することもありませんし当方ただの趣味人ですので音質に関してはコメント出来るような立場でもありませんし いたしません。 m(_ _)m

 

ちなみに 高齢の母親のサポートのためしばらく実家に戻りますため留守にさせていただきますので悪しからず。

 

 

 

 

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2019年6月21日 (金)

長年のおつきあいのある方のSA5.1の整備をさせていただきました。

Sa51_20190621214301 このSA5.1は確か2004年頃にすでにPower Supply, Line StageはPremiumに近いところまでUpgradeしており

この時は当方がご自宅にお邪魔させていただき現場で行いました。今となっては懐かしい思い出でございます。

その後Phonoもプレミアムレベルに、セレムタースイッチなど交換しすでに数年経過しました。

今回はB+電源が来ない現象で、整流管が不良でしたので交換ついでにやり残していた部分のアップグレードを少し行わせていただき、

パワーサプライの平滑部抵抗にMILLSを、レギュレーター回路の定電流ソースとZennerダイオードを抵抗によるパッシブネットワークに変更しました。

これにより、よりスムースで瑞々しく抑揚が出て来た質感になった印象です。また、基盤の補強なども含めて行い将来的に故障原因となる部分は全て排除しており今後10年20年と全く問題なく使っていただけるのではないかと思っています。

パワーサプライの平滑部の抵抗は交換していない場合機能はしていても常に高熱になる部分ですしかなりくたびれていることも多く

ここだけ良いものに交換するだけでスムースさも改善しよりフレッシュで抑揚豊かな音質になると思います。ご自分でできる方でも島田でしたらオススメしたいところです。ちなみに音質が良いとの評判のカーボン抵抗も試しましたがここは質の高い無誘導巻線抵抗が良いようです。

 





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はすでにプレミアムグレードのアップグレード

となっていました。私自身がまだ純粋に趣味のレベルで行わせていただいていた頃のもので

当時ご自宅にお邪魔してそこでアップグレードの作業をさせていただいたものです。この時はトランスをPlitronに変更、

レギュレーターのバイパスコンデンサーなどをALL BLACK GATEに変更、ラインステージのカップリングコンデンサーをDynamicapに変更まで行いました。今となってはとても懐かしく感じられます。その後ラインステージとレギュレーターをさらにアップグレードしVishay Z201なども主要部分に投入しPremium Levelまで来ていました。

その後PhonoをPremium Upgradeこの時はAll Vishay Z201, Power Handlingの部分はMillsを使いカップリングコンデンサーにDynamicap, CRイコライザー部はAuriCapに,セレクタースイッチの交換と回路上の小改良を行いましたが今回は

整備点検のついでにまだ未実施だったレギュラーターとラインステージ部分のアップグレードを少し追加行わせていただきました。

これには定電流ダイオードとZenner Diodeを除去しCaddokの抵抗を用いたパッシブネットワークに変更し、

ヒーター回路を除き完全に半導体を除去しています。全体的によりみずみずしくスムースになった印象です。

実際のところ2005年頃から比べますと現在のものは使用部品も変わり、音質も若干ですが向上していると思います。またヒーター回路以外から半導体を除去したことでより自然な、みずみずしい質感になっている印象です。

 

 

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2019年6月19日 (水)

アンプノイズについて

どうでも良いことかもしれませんが アンプのノイズに関し時々お問い合わせいただくことがありましたので

気になる場合もありますので いくつか思いつく原因などを書かせていただきました。この辺りはみなさまお詳しいと思いますので

余計なことかもしれませんが。 

お問い合わせが多いのはPreampのSA3.1, SA5.1でOperateスイッチをオンにするとボリュームを絞っていてもザーとゆうノイズが出るとゆうものです。残留ノイズとも言えるのですが気になるといえば気になる程度ではあり音楽再生にはほとんど影響が感じられないが小さく聞こえる程度は出ているとゆうもの。最も80年代あたりのマッキントッシュのトランジスターアンプなども過去に持っていたことがありますがこれも残留ノイズは多めでした。

SA3.1, SA5.1で最も上位の原因は 真空管がノイズを出しているケースが多くこれは真空管を交換すれば大体は解決します。

そのほか主としてプレート抵抗、バイパスコンデンサーが原因の場合もありますがこれらは部品を特定し交換すれば解決します。

よくメンテナンスされたものはフルボリュームでもノイズは皆無かほとんど聞こえないレベルになります。

ジーとゆうノイズは電源関係が多く特にトランスや ダイオードフリッジ劣化などもあるでしょう。特に過去にコンデンサーがパンクするなどして

どこかがショートして一度FUSEが飛んだりしているケースではトランスから出るジーとゆうノイズが出てこれはトランス交換しか方法はありません。色々ありますが概ね部品交換で解決する部分です。

 

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2019年6月10日 (月)

SA5のアップグレードを完了し出荷しました。

Img_6782 Plitron1 ご依頼は全体的なオーバーホールとアップグレードで、基本的に電解コンデンサーは全て交換。

パワーサプライはPlitronトランスを換装。フォノはベーシックアップグレード、ラインステージはプレミアムレベル、パワーサプライもプレミアムレベルの少し手前までを施しました。RCAジャック交換、またレギュレーターの定電流ソースとツェナーダイオードを除去し抵抗によるパッシブネットワークに変更しました。オーバーホールの意味合いで基盤のウィークポイントの対策を行いました。確率が高い故障原因は全て排除できているので今後10年20年は問題ないと思っています。音は元のテイストを維持したまま非常にフレッシュになっていると思います。(あくまでも私感ではございますが)

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2019年5月30日 (木)

SA3.1をメンテナンスを兼ねてアップグレード

お客さんのご依頼でSA3.1をメンテナンスを兼ねてアップグレードしました。
鮮度とダイナミックスが大分向上したようです。

Sa311 Sa313 Sa312

 

 

 

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«SA12をメンテナンスし かなりの改善を感じました。