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2020年11月 7日 (土)

TRT STELTH CAPを試してみたいと思います

サポート中断にてご迷惑をおかけしまして誠に恐縮です。

簡単な修理などは今でもできるのですが、ある程度作業ボリュームがある

アンプの重量があるものは腰が悪いため中断させていただいています。

しかしすでにお受けしたものから優先的に着手したく

2021年2月から平常に戻る予定にてもう少々お待ちいただきたくお願い申し上げます。m(_ _)m

 

Stealth   今回はコンデンサーの評価の話です。アップグレードに際し色々部品を評価してきましてバイパスコンデンサーはBLACKGATEでしたが

その後2010年頃?に電源平滑とバイパスはContinentalのフィルムコンデンサーになりました。BLACKGATEの生産中止もありましたがContinentalの開放的な自然さや音の伸びの良さを感じておりました。

その後MIKE ELLIOTTがリタイヤしたこととContinentalが入手難となり当方の在庫がなくなった後

2012年頃?にMundlfのコンデンサーを試験的に取り入れ結果が良かったので

そのまま継続してきましたが2年ほど前にさらに良いものが見つかり

今はそれを使用しています。バイパスコンデンサーが音質に及ぼす影響は非常に大きいと思っておりアンプ製作においては

重要な要素の一つだと私は思っていますが、アンプに収まる大きさで要求仕様を満たすものを十数種類評価し

その中の一つが非常に良かった(私はそう感じており)ので現在はそれをつかっています。

(諸般の事情で申し訳ありませんが詳細は伏せさせていただきます)

そうゆうことでほぼ自分の中ではもう十分かと思っていたのですが もうワンプッシュすべく

カップリングコンデンサーにTRTのStealthCapを評価して見ることにしました。
問題は1個 130-155ドルほどなので 最低4個使いますとカップリングコンデンサーだけで6−7万円の原価かかるため悩ましいのですが、以前VishayのZ201 とゆう抵抗をこちらの指定スペックでメーカーに特注したものを使った際に感じた音質改善効果くらいあれば十分期待に添えるので試してみようと思いました。

Z201も部品価格、米国からの送料、税金、支払時の送金手数料実費など諸々加算しますと為替レートや一回に購入する数量でかなり単価は変わりますが 原価で1本2000円くらい(大量購入時)から 3000円くらい(数量が少ない時)が仕入れる原価です。抵抗値がかなり高いものやメーカーで生産量が少ないレンジの抵抗値のものは4000円くらいになる場合もありますので笑えない価格です。さらにアンプ一台使いたいところを全てこれにしますと抵抗だけで相当な価格となり大きな投資になるためアップグレードでは音質改善効果が大きいところのみ使用し他は別のメーカーの抵抗(それでも十分に改善すると感じたもの)を使わせて戴いています。 自分のアンプでは使えるところは全てZ201にして評価しましたが、必要ないと思うところもありますし電流を食う(もしくは十分流したい)ところなどはワッテージ不足を解消するために2−3本パラで使うなどしますとコストがかかって大変ですからアップグレードではそうゆう非効率的なことはしないで良い音をという趣旨て行わせて戴いております。また必要ないと感じるところは使わないようにしてできるだけ部品の価格を抑えるようにしています。(あくまでも当方の私感でございますが。)

そうゆうことから以前Z201の音質を聴いて驚いた(Mike Elliottもびっくりした、これは使わにゃいかんと言っていましたが)くらいの改善効果があるかもしれないとの若干の期待から試して見ることにしました。家にこもることが多くなり暇を持て余しているとも言えますが。

しかしながらDuelundのコンデンサーなどは1個3500ドルするものもありコンデンサー 一個で40万円ですからもはや別世界の話で興味すらございませんし、幾ら何でも趣味として度を超えており貴族やミリオネアの趣味ならいざしらず いくら良くても現実的ではなく当然買えません。と言うことで数万円程度で音がものすごく改善するならと言うことでまずは自分のアンプで音質を確認して見たいと思っています。

同じくTRTのDynamiCap(StealthCapの一つ下のグレード)を今は主としてカップリングコンデンサーとして使っていますがこれも値上がりして一個44-60ドル(ほぼ2倍に値上がり)になってしまったので以前のように気軽に試すことができなくなりました。長年使ってきた製造設備の老朽化により新規設備投資に加えオーバーヘッドの上昇で単価を2倍にせざるを得なかったと書かれています。もうオーディオ機器は80年代のように売れまくる時代ではなくなりましたからしょうがないのでしょう。

来月にはStealthCap の 音を聞いている予定ですので際立って良いと感じた場合は感想をあげさせていただこうと思います。

ちなみにStealthCap は組み立て時に手造り部分も多いらしくまたそれなりのマーケットデマンドもあるようで納期は受注後1.5ヶ月ほどのようです。またご自身でも試された方がおられましたら印象などお聞かせいただけましたら幸いです。

自分のアンプではよほど音質改善効果が大きい部品がそこそこの価格で入手できない限りもうこれで終了する予定で歳ですから余計なことをせず音楽を聴くことに専念したいと思います。笑

StealthCapは軍事用の電子機器(例えばファイティングジェット)の部品でも使われているらしいのですがメーカーの宣伝文句は 世の中でもっともクリーンな音を求めるならこれが選択肢になるでしょうとのこと。まあ使ってみないとなんとも言えませんが

オーディオリサーチのハイエンドライン専用アンプ Reference 6SE 米国内価格17,000ドル(日本では実売200万円-250万円くらいになるのでしょうか?輸入されているのかどうか知りませんが)ではバイパスコンデンサーとしてStealthCap が4個だけ使われているのを写真で見ました。カップリングはStelthCAPではないようですがおそらくコストがかかりすぎるのでそこまではしなかったのかもしれません。と予測しています。事実はどうかわかりませんが、

そんなことで一度試してみようかと思った次第です。

TRTという会社はTomorrow’s Research Today  から来ており 未来(明日)の技術を今追求しているというニュアンスでしょうか?

もともとカリフォルニアの小さい会社らしく昔はWonderCAPという普及品からInfiniCapというハイエンドの品がありましたがそれが

DynamiCapに代わりその後ハイエンドのStealthCap が出て来たということで まあ あまり期待せず入荷を待ちたいと思います。

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